PCネットワークサポートブログ
2022.04.06
WIFIを替えたらPCが繋がらなくなった!
最近は無線の技術が飛躍的に発展しており、とても便利で高速になりました。
もはや下手な有線接続よりも速度が出る製品もあります。まだまだ安定性を求めるシステムで導入するには不安が残りますが、一般家庭においては、配線の手間やコストを考えると、無線のみでネットワーク構築というのも良い考えかもしれません。
さて、今回はその無線LANについて久しぶりにハマったお話です。蓋を開けると単純なことなのですが……。
お話としては、無線LANアクセスポイント(AP)が壊れたので新しい機械へ交換した。これだけです。
新しい機械をAPモードで設定して、機器交換。その後PCやスマホをそのAPに接続し直すという、普段なら30分もあれば十分事足りる内容なのですが、この日は違いました。
APモードの設定、スマホやプリンタをWIFIで再認証して接続確認。ここまでは順調でした。
問題は最後に残った(少し古めの)ノートPC。無線の電波は拾って接続されているはずなのに、「ネットワーク接続なし、制限された接続」と表示され、実際にネットワークにつながっていません。
因みに有線で接続すればあっさりインターネットにも繋がりました。
- 古い端末は無線の新しい暗号化方式に対応できていない可能性があるため、こちらを確認。ですが、これは違いました。(対応していなければ、そもそも接続されない)
- PC本体の無線アダプターの不具合を疑い、アップデート。これも違いました(日付は古いですが、ドライバ自体は最新でした)
- 違うだろうなと思いつつ、Windowsアップデート(めちゃくちゃ時間がかかりましたが、これも結果的に違いました)
さて、途方に暮れながらAPの管理画面を眺めていると、一つ気になる表示が。
「ビームフォーミング」
これは無線接続された端末をAPが自動認識し、その方向へ電波をたくさん飛ばすことで接続速度を上げるという技術です。
まさかと思いつつオフにすると、繋がった……!
実は、この「ビームフォーミング」や「高速ローミング」と言われるものは、オンにしておくと古い端末が接続できなくなることがあります。
具体的にどれぐらい古い端末が繋がらなくなるかは、試してみないとわからないのが辛いところです。
10年前の端末あたりは相当怪しいと思います。
皆さんも、WIFI機器を買い替えたけれども、一部の端末だけが繋がらないと言った症状に遭遇したときは、このあたりを見直してみてください。