PCネットワークサポートブログ
2024.09.11
そのバックアップは本当に復元できますか?
朝晩が涼しくなりすっかり秋という気候になってきたらよかったのにと思いながら
いまだに日中の猛暑日の暑さに耐える日々を送っております。
皆様もまだまだ暑い日続くようなので熱中症に気を付けてください。
さて、今回はバックアップの復元でこまった話です。
あるお客様でパソコンが破損したので
修理後バックアップからデータを復元することになりました。
ところが復元データを確認すると直近の大事なデータがないことがわかりました。
外付HDDにバックアップを取るようにしていたのですが
お客様があるときにUSBを利用したいので一時的に外して
戻すのを忘れていたようなのです。
ないものに関してはどうやっても戻せないので
泣く泣くデータをあきらめることになりました。
実はこんな話はよくあるのです。
大事なデータはバックアップを取っていると思います。
手動あるいはバックアップソフトで自動的にとっていると思いますが
そのことに安心せず最低限以下の確認をしたほうが良いです。
1.バックアップ先の媒体は正常に動作しているか?
・USBメモリは論外です。データの持ち運び用の媒体で長期保管に向きません。静電気などですぐに破損する可能性がありますので他の媒体への保存を検討ください。
・CD、DVD、ブルーレイはどんな素材を用いているのかにもよって違いますが短くても5-10年程度です。保存環境も大きく影響するので気を付けてください。
・外付けHDDに保存している場合でも書き込み頻度、容量にもよりますが消耗品であることは間違いないです。一般的には3-4年と言われています。
・外付けSSDはこちらも書き込み頻度、容量にもよりますが消耗品であることは間違いないです。一般的には5年と言われています。
・クラウドサービスの場合上記心配はありません。ただし企業の方針によって値上げ、サービス内容変更、メンテナンス時の停止など考えられます。
2.バックアップは正常に行われているか?
・手動の場合は計画的にバックアップが実施できているか?忙しい時期におざなりになるならソフトによる自動化を検討してください。
・バックアップソフトによって自動でバックアップする場合はバックアップ失敗時にメールで通知するなどの設定をしましょう。
容量がいっぱいになった、バックアップ先の媒体が壊れた、USBを外した、わけのわからんソフトのエラーで意外とエラーになることが多いです。
3.復元テストを実施しているか?
・上記ソフトでエラーになっていなくても実際に復元できるかテストすると案外正常に戻らない事例があります。
ランサムでの被害にあってから被害前の状態に復元できた企業は20%弱というようなデータもあります。
以上長々と書きましたがデータを守るためにぜひ一度上記3つの確認をしてみてください。
実際にどうすればよいかわからない場合はベンハウスまでご相談ください。