PCネットワークサポートブログ
2024.09.24
パンフレットの背割れ
台風が通り過ぎて、突然朝晩が過ごしやすくなりましたね。
急激な気温変化に風邪を引きそうな21です。
さて、今回は折パンフレットを作るときに気を付けないといけないことをお伝えします。
ベンハウスでは事業をされている方、お店を経営されている方からパンフレットの作成を依頼されることがあります。
みなさんも様々な場所でパンフレットを手に取ったことがあると思いますが、一枚の紙に両面印刷した後、二つ折りあるいは三つ折り加工を施して冊子のような形にするのが一般的です。
また、パンフレットに使う紙はコピー用紙のような薄い紙ではなく、少し厚めの紙を使うことが多いのですが、ここで1つ気を付けておかないといけないことがあるのです。
下の写真を見てみてください。
紙を半分に折ったときに背の部分の紙が露出して白く見えてしまっていますよね?
これは『背割れ』という現象です。
極端な例ですが、煎餅を半分に折るところを想像してみてください。
煎餅がよほど湿気ていない限り、途中でパキッと半分に割れると思いますが、醤油が塗られているのは表面だけで中にまでは染み込んでいないため、白い断面が見えたという経験がありませんか?
これと同じ現象が紙でも起こります。
パンフレットが白っぽい印刷の場合は、紙を折ってもあまり目立たないのですが、紙の折り目部分に濃いインクでベタ塗りしている部分があると、折り目の部分で表面にコーティングされたインクが割れて、下の白い紙が見えるようになります。
この現象を100%防ぐことはできませんが、軽減するにはいくつか方法があります。
1.筋入れ加工をする
紙を折る場所にあらかじめ圧力をかけて折れやすくする処理を施すのが筋入れという加工方法です。
もちろん加工に追加で費用がかかったり、余計に日数がかかりますが、この処理を行うことで、折ったときに背割れが目立ちにくくなります。
2.折り目の部分に濃い色を置かない
先ほども書きましたが、折り目の部分に濃い色でベタ塗りがあるデザインになっていると折り目が目立ちます。
そこでデザインする時点から折り目の部分には濃い色を配置しないことで、折り目を目立たせなくすることができます。
背割れは印刷物を作るうえでどうしても避けることが難しい現象ですが、少しでも折れ目を目立たせたくないということでしたら、ご注文の際にご相談くださいね。