PCネットワークサポートブログ
2025.10.14
Windows10(ついでにOffice2019)サポート終了の日がやってまいりました
ついにWindows10のサポート終了の日がやってまいりました。
あらためて、下記にWindows OSサポート終了における影響範囲をまとめてみましたので、「まだWindows10を使い続けるよ」って方はご一読をお願いしますね。
なお、文字ばっかりです。「文字だらけ、専門用語だらけでわかんねーよ!」って方は、最後だけ見てもらえれば良いかと思います。
それか、弊社サポートにご加入されている方は、担当にご相談ください。
直ちに影響が出ること
- セキュリティ更新が来なくなる(OS 自体は動くが、“安全とは言えない運用”になる)
→ 結果としてウイルス・マルウェア・ランサムウェア被害、ゼロデイ攻撃のリスクが上昇。インターネット接続、外部ファイルのやり取り、USB 接続等を通じて感染リスクが高まる。
新たに発見された脆弱性(OS本体や標準ライブラリなど)に対する修正パッチが提供されなくなります。このため、この脆弱性を突いた攻撃が増える可能性があります(と言うより間違いなく増えます)
よって、情報漏洩やデータ破壊のリスクが激増します。 - 技術サポートが受けられなくなる
Microsoft公式のトラブル対応(サポート窓口、ヘルプ、バグ報告など)が対象外となります。まあ、一般の方は余り使うことは無いでしょうけれども……。
今後徐々に影響が出てくること
- 機能更新・新機能が来なくなる
OS自体の新しい機能や改良、UI刷新、性能改善などのアップデート適用は終了します。 - サードパーティソフトウェアの対応終了
ソフトウェアベンダー(アプリ・ドライバ提供元など)が、Windows 10対応を打ち切る可能性が出てきます。特に新しいアプリや機能は、Windows 11前提になることが考えられます。 - 互換性・性能劣化のリスク
ハードウェア(新世代CPU、グラフィックチップ、ドライバなど)が、将来的には Windows 10 向けドライバを出さない可能性。新しい周辺機器やデバイスが Windows 10 をサポートしないことも考えられます。まあしばらくは大丈夫でしょうけれども。 - 規制・監査・法令遵守上の問題
特に企業・事業者が対象。セキュリティ要件を満たすことが法令や契約で必要な場合、サポート終了 OS を使い続けることが違反となる恐れ。元請けから監査が入ったら大変なことになると思います。
影響が出にくい・すぐには変わらないこと
- 買った PC が突然 “使えなくなる” というわけではない
OS ライセンスが消えるわけでもないし、起動ができなくなるわけでもないです。 - 現時点でインストール済みのアプリやソフトがすぐ使えなくなるわけではない
OS は引き続き動作するため、既に使っているソフトウェア(対応しているもの)は当面使い続けられます。ただし、新バージョンが出たときにWindows10上で動作するかはメーカー次第です。 - ファイル(文書・写真・動画など)自体が“消える”わけではない
ユーザーデータや保存ファイルはそのまま残ります。ただし、ウイルス感染や破損リスクは高くなります。 - インターネット接続できなくなるわけではない
ネットワーク機能自体は残ります。ただし、上記と同じでセキュリティリスクは高くなります。 - 基本的な非ネットワーク業務・ローカル作業はしばらく影響少ない
ネットワークに依存しない局所的な業務(例:スタンドアロンソフトでの作業、ローカルファイル操作など)は当面機能します。ただし、ネットワーク環境下にある別PCとUSBメモリ等でデータのやり取りをしていると、セキュリティリスクが飛躍的に高まります。
ざっくりこんなところでしょうか。
以下極端な例ですが、対策を怠ると「痛い目」に遭うシナリオを考えてみました。
- あるマルウェアが Windows 10 の未公開脆弱性をついて侵入
- 顧客データベースが流出
- 原因究明。「なぜまだ Windows 10 なんだ?」と取引先に詰められる
- 取引先や顧客から訴訟や損害賠償請求
- 信用失墜、取引停止、競争力喪失
ありえなくはない話ですね……。
今後もWindows10を継続して使用しようとされている方は、上記を頭の片隅にでも置いておいてください。
あ、Windows10ほど騒がれていないですけど、Office2019も同時にサポート終わります。