PCネットワークサポートブログ
2022.01.14
光コラボレーション
最近、光コラボレーション(光コラボ)と呼ばれるサービスで契約されるお客様をよく見るようになってきました。
通常インターネット接続には、回線契約(インターネットのインフラそのもの)の契約と、ISP(インターネットサービスプロバイダー)と呼ばれる、インターネットに接続するために必要な認証の契約が必要となります。
単純に電線を自宅に引き入れる工事と、電気を使用する電力会社への契約と同じ関係で、どちらが欠けてもインターネットに接続することはできません。(光回線が車、ISP契約がガソリンのようなものでしょうか)
光コラボは、この2種の契約を一つにまとめてしまい、窓口を一本化したサービスの事を言います。
(なお、NTTのフレッツ光以外の光回線を使用するインターネットサービスは、いわゆる光コラボには含まれません)
実は2015年から開始されたサービスなのですが、新規契約はもちろん、ひかり電話やテレビ、スマホの契約等とまとめると料金が安くなると言って乗り換える方も増えてきています。
便利でお得なサービスではあると思いますが、乗り換えや契約においてトラブルも発生してしまっています。
- 二重契約
よくあるパターンです。もともとフレッツ系のサービスを利用していて、光コラボ系サービスに乗り換えた場合、多くは元のISP契約は不要となります。この元のISP契約を継続したまま光コラボ契約でインターネット接続をしている方をたまに見かけます。
元のIPS契約を光コラボ契約先が解約してくれるようなことは無いため、ご自分で解約の手続きをしなければなりません。当然解約しなければ、その分の料金が余分に発生しています。 - ISPが無い状態でインターネット接続ができなくなった
上記とは逆の現象です。何らかの原因で、回線のみ光コラボ系、ISPは元のままという状況で、元のISPを解約してしまってインターネットに接続できなくなってしまうといったことになります。
厄介なのは、ISP契約は解約後すぐに接続できなくなるのではなく、ある程度のマージン(1ヶ月程度)が設けられているため、ある日突然インターネットに繋がらなくなってしまい、原因の特定が難しくなってしまうことです。(解約時に残っていたガソリンが切れて、いよいよ車が動かなくなってしまった状態。ただしガソリンの残量を確認することはできない)
この場合は、新たにISPを契約(または契約の復活)の手続きをしなければいけません。 - 接続速度、安定性の低下
光コラボ系サービスはNTTのインフラを利用しているため、光回線の品質に関しては問題ないと思います。ですが、ISPの認証サーバーは各業者が自前で用意していますので、このサーバーのスペックによっては、インターネット接続の品質に問題が生じる可能性があります。
あとから説明する「縛り」のせいで、元の契約に戻すことが難しくなってしまい、さらに大きな問題になることがあります。 - 解約が難しいパターンがある
光コラボ系サービスに乗り換え後、何らかの理由で光コラボ系サービスを解約したくなった場合でも、状況によって違約金等が発生してしまったり、光コラボ系サービスで新規に電話番号を取得していた場合に、その電話番号を別の業者に転用できなかったりする可能性があります。
もちろん、すべての光コラボ系業者で上記のようなトラブルが発生するようなものではありません。
ただ、電話等でその場で契約を交わし、その後トラブルに発展するケースを見かけることも事実です。
ご不安であれば、一度ご相談いただければと思います。