PCネットワークサポートブログ
2022.12.26
TV番組を録画したDVDやブルーレイってダビングできるの?
最近仕事の関係でブルーレイのダビングについて調べることがあった21です。
タイトルの質問についての答えはズバリこれです。
A.著作権の問題でダビングすることはできません。
2011年の7月24日に地上アナログ放送が終了してしまった現在、テレビはすべて地上デジタル放送(地デジ)で放映されているのは皆さんご承知の通りだと思います。
TV番組を別のディスクに保存する場合、(いろんなメーカーの商品があるのでもしかしたら例外があるかもしれませんが)一般的にはDVDレコーダーやブルーレイレコーダーに内蔵されているハードディスクにテレビ放送を録画し、その後録画したデータをDVDやブルーレイのディスクにコピーするという方法をとります。
ただしデジタル放送のデータはコピーしてもほとんど画質が劣化しないという特徴があるため、著作権を保護するためにプロテクトが掛けられており、録画が可能な回数に制限が掛けられています。
もし無限にコピーができてしまうとTV放送をコピーした海賊版が世に出回る要因になるため、それを防ぐ措置ですね。
地デジが始まった頃に考えられたダビングを規制するルールは「ハードディスクからDVDへ1回だけコピーができるが、コピーするとハードディスクの中身は削除される」という「コピー・ワンス」というもので、意味合い的にはコピーというより移動というべきものでした。
ですがコピーに失敗したときにハードディスクの中身もデータが消えてしまうという事故が起こったため、最近の機種では「ダビング10」という新しいルールが作られ、ハードディスクからDVDへのコピー9回+10回目は移動という風にコピー回数の制限が緩和されています。
つまりハードディスクからDVDへのコピーは許されていますが、DVDからDVDへのコピーは認められていないのです。
また、TVの録画データをDVDやブルーレイディスクにコピーするときには、ディスクの種類にも注意が必要です。
レコーダーからディスクへコピーするときに、空のDVDやブルーレイディスクを購入しないといけませんが、販売されている空のDVDをよく見ると「録画用」と「データ用」と書かれたものがあります。
もしあなたが録画したデジタル放送のデータをDVDやブルーレイディスクにコピーしたい場合は、必ず「録画用」のものを選んでください。
この「録画用」のディスクには、コピーの回数を記録する機能がついており、デジタル放送のコピーガードがかかっている映像は「録画用」のディスクに記録することで1度だけコピーすることを許されています。ですが「データ用」とかかれたディスクにはこの機能が付いていないためコピーしようとしても保存ができなくなっています。
TV放送を録画してDVDやブルーレイディスクに保存するという行為は、あくまでも「個人で楽しむ」という目的で許されているものです。
家族になら貸してもいいかもしれませんが、限度を超えると問題になる恐れがありますので、法律を守って楽しむようにしてくださいね。