PCネットワークサポートブログ
2024.01.16
クラウドストレージのファイルがOfficeアプリケーションから直接閲覧できない
ブログ担当の14です。
新年の慌ただしさも過ぎ、ようやく落ち着いた日々に戻りつつあります。
寒さもますます厳しくなりましたが皆様はいかにお過ごしでしょうか?
さて、今日はマイクロソフトのオフィスの難しい話です。
とあるお客様よりクラウドストレージのExcelファイルが閲覧できなくなったと連絡がありました。
クラウドの接続がダメなのかなと思い質問してみると
他のファイルへはアクセスできる、そのExcelもいったんダウンロードすると閲覧可能と
この時点でこれはOfficeのセキュリティが変更されたかもしれないと嫌な予感しかしない。
実際に現地に訪問して閲覧時に表示されるメッセージから調べてみると
12月からWebDAVによる共有フォルダ上のエクセルファイルが開けないといった情報が見つかりました。
どういうことかと詳しく調べると以下の通り。
リンク先がよくわからんという人のために要約すると
・Officeのアプリでファイルを開く場合、Windowsの認証で許可されたものじゃないとブロックされる。
(例としては「Windowsの共有ファイル、OneDrive、SharePoint Online」以外のクラウドストレージのWebDAVアクセス等)
・時期は更新の設定によって以下の通り
プレビュー版:2023年11月
最新チャンネル:2023年12月
月次エンタープライズ:2024年1月9日(今回はここで該当するユーザーでした)
半期エンタープライズ(プレビュー版):2024年3月12日
半期エンタープライズ:2024年7月9日
設定が半期エンタープライズとなっていると7月9日以降にこの問題が発生する。
語弊があるかもしれませんがもっと乱暴にまとめると
MS以外のストレージからOfficeアプリファイル(Excel、Word、PowerPoint等)の直接編集できないよってことです。
回避方法も上記URLに書いてありますが一番簡単なのはWindows上にコピーもしくはダウンロードして編集する。
MSからするとセキュリティ的にお勧めしないがグループポリシーから設定変更して対応する方法があります。
グループポリシーはデフォルトでは該当項目がないので管理用のテンプレートを以下からダウンロードして最新に置き換える必要があります。
調べると置き換え方はAD云々という情報が見つかりますが
AD環境でないならC:\Windows\PolicyDefinitionsのフォルダに入れてやるだけです。
グループポリシーに該当項目が表示されるようになったら2つの項目を有効にしてホストを指定するために入力してください。
以上でアップデート前と同じセキュリティの状態でアクセスできるようになります。
MS的にはセキュリティの強化かも知れませんが
個人的にMS以外からOfficeの使用を不便にするものなのでどうかなって思います。