まだまだ寒暖差が激しい日が続いていますが、徐々に春が近づいてきた気がしませんか?
アマ○ンの新生活セールの広告につられてついついポチってしまった期間限定キャンペーンという言葉に弱い21です。
突然ですがグーグルアナリティクスという言葉を聞いたことがありますか?
世界中には色んなWEBサイトがそれこそ星の数ほどありますが、それらのサイトにどんな人が見に来ているのか、どのページを見ているのかということを分析することができるツールがあり、その中の一つがグーグルアナリティクスというものです。
21は仕事柄、グーグルアナリティクスを使ってお客様のサイトのアクセス情報に触れる機会があるのですが、先日とあるお客様のサイトの分析をしていてふとあることに気づきました。
「先月に比べて海外からのアクセスが急激に増えてる…。しかも流入経路はリファラル。これはいったい…?」
ちなみにリファラルとはWEB分析をするときの用語で「他のサイトにあるリンクから自社のサイトへ流れてきたもの」を指します。
単純に考えるとどういう経緯かは分かりませんが、突然ある日海外のサイトの中に自社のサイトのリンクが作られて、そこを経由した海外の人がたくさん閲覧しているということです。
このときのお客様は海外と取引をしているような仕事はしていないはずなのに。
なんだか怪しい雰囲気が漂ってきました。
グーグルアナリティクスは便利なツールですが、調べられることが多すぎて自分が知りたい情報が画面のどこにあるかがわからないなんていうことが往々にしてあります。そこでいつも頼りにしているGoogle先生にどこのサイトから流入しているのかを突き止める方法を聞いてみることにしました。すると、こんな文章が出てきました。
「特に何もしていないのにアクセス数が急増しているときは『リファラスパム』を疑ってみましょう」
「リファラスパム?なんじゃそりゃ?」
聞き慣れない言葉が出てきたので再びGoogle先生に聞いてみます。
するとGoogle先生が教えてくれたサイトの一つに驚くべきことが書いてありました。
サイバー犯罪者がコンピュータウイルスをばらまく手段は様々ですが、彼らが作る一般的なコンピュータウイルスというものは、「インターネットを使って知りたい情報を探している人」をターゲットにしています。つまり簡単に言うと、今まさにベンハウスのサイトにたどり着き、何かの情報を得ようとこのブログを読んでくださっているモニターの前のあなたのような人たちが対象となります。
しかしながら今回のリファラスパムでターゲットにされているのは、「サイトを管理している人やサイトを分析している人」、つまりウェブに対して多少なりとも知識のある21のような人だったのです。
先ほども書きましたが、リファラルは何らかの理由で他人のサイトで自社ホームページが紹介された場合に増えます。
知らないページからアクセスがあれば、サイトの管理者はどんなサイトで自社サイトが紹介されたのかが気になるため、リンク元のサイトを見に行こうとする確率はかなり高いといえるでしょう。
そして何も知らない管理者はそのまま深く考えずにリンク元のサイトにアクセスし、その瞬間にコンピュータウイルスに感染させられるというわけです。
リファラスパムとはそんな管理者や解析者の心理を巧みに利用したコンピュータウイルスを拡散する手法であるとGoogle先生が教えてくれました。
この記事を初めて見たとき、思わず「おおぉ」と変な声が出ました。
やべーやべー。まさに危機一髪。危うく罠にはまってしまうところだった。
なんという悪魔のごとき知略。リファラスパムを最初に考えたヤツは心理学に精通した天才です。
むしろこれだけ頭が回るんだったら、もっと健全で社会に役立つことに頭を使ってくれれば、もっと我々の生活は豊かになるのにとしみじみ考えてしまいました。
その後、さきほどのお客様のアクセス解析をさらに進めてみると、アクセス数はすごく増えているのに平均閲覧時間がほぼ0秒という異常な状態であることがわかったため、今回はリファラスパムの可能性が高いと判断しましたが、場合によっては本当に海外のサイトで取り上げられたものがバズってアクセス数が増えるということもないわけではありません。
ただ、サイトの管理や分析をされている方は、海外からの急なアクセス増加に気づいたら一旦冷静に状況を確認して、これは大丈夫だと思ったときだけ見に行くように気を付けることを強くおすすめします。