PCネットワークサポートブログ
2024.11.14
Microsoftサポートに電話してください?サポートに連絡してくださいはお金がかかるということ
お客様から「遠隔で操作されて、銀行の画面のところまで操作されてしまったので見てほしい」という連絡がありました。
!?!?!!
社員さんがマイクロソフトサポートに電話してしまって担当者の方にパスワードは…と聞いた所で担当者様が怪しいと判断されパソコンを全て電源を切られたということでした。
…なるほど。結構やばい所まで行ってたようです。
リモートされたので、現場のパソコンを見てほしいとのことだったので、一旦全てのパソコンのネットワークを遮断し1台ずつ見せて頂きました。
すると一般の操作ではわからないようなところにリモートアプリの実行ファイルがあったり、PC起動後に自動接続するようになっていたりと、知らないまま起動するとつながれる状態だったので怖い状態でした。
怪しいアプリを全て削除し、念のためウィルス対策ソフトにてウィルスチェックもかけました。結果的にはウィルスは発見されませんでしたが、経理でお使いのパソコンにも遠隔されたということで、銀行関係は全て利用停止措置を行い、ネットバンキング関連も全て再発行の手続きをされてました。
普段から我々もこういうのがありますよ~という注意喚起は行っていたのですが、なかなか当事者になると焦ったりで対応は難しいな~と感じました。
後ほど詳しく手口を聞いたのですが、正常っぽいサイトからの遷移で大音量の警告と、ポップアップにより緊迫状態を作り出し、こちらは安全ですよという逃げ道を用意して、巧みに誘導し電話を掛けさせるようです。
個人的な感覚としては、Bingの検索エンジンを使っているところでこういった詐欺サポート電話の件が多いです。
別のお客様でも、ギフトカードの被害にあっていたのですが、そこでもBingの検索エンジンを使っていました。
基本、私が気づいた時には、お客様に許可をもらって検索エンジンをgoogleやyahooに変更させて頂いております。
一番楽なのは使用ブラウザを google chrome の別ブラウザに変えてしまうことです。
基本的に無料でサポートくれるところはありません。
「ただより高いものはない」とはよく言ったもので、今回は未遂に終わったものの、会社が傾くような件に繋がりかねないのでよくよくご注意ください。
対処法として一番簡単なのは、電源を落とすこと。
最悪一切操作できなければ電源のコードの引き抜きや、電源ボタン長押しし強制終了することです。
ブラウザ起動時に予期せぬシャットダウンにより…みたいなポップが出て前回タブを復元するか聞いてきますが、復元しないでください。
もしかしたら前回のタブから開く設定になっていると起動時にそのまま開かれてしまう可能性もあるので、タスクバーにあるedgeやchromeを右クリック→新しいウィンドウから新規ウィンドウを立ち上げて使うことをおすすめします。
ちなみにIPAという、情報処理推進機構が出している詐欺サポート体験サイトがあります。気になりましたら是非体験してみてください。
もし体験される際は、アクセスした後、注意事項をよく読んでからご体験ください。3番目の項目から詐欺サポート体験サイトへ行けます。
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/fakealert.html
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 - 偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ